美容医療の新時代に対応できる施設
CPC(Cell Processing Center)とは、幹細胞の抽出・培養・保存ができる再生医療ラボのこと。専門スタッフのもと、徹底した衛生管理&安全システムで無菌環境を実現させた、THE CLINIC グループの新施設です。開設のきっかけは、2014年に厚労省より施行された再生医療等安全確保法。この新法案により、幹細胞の抽出や注入を行う医療機関には、国への実施申請が義務づけられました。自由診療であっても、2015年11月から再生医療は認可クリニックしか提供できなくなるのです。 THE CLINIC はいち早く特定細胞加工物製造の届出済み施設CPCを開設しました。
- 幹細胞の抽出
- 血管再生、創傷治癒、豊胸、若返りに効果的な幹細胞のみを、脂肪細胞から効率良く抽出できます。
- 幹細胞の培養
- 抽出した幹細胞を数週間かけて培養し、数千万個以上に増殖・生成することができます。
- 細胞の長期保存
- 今までは、6ヶ月ほどの保存しか叶いませんでしたが、-196°の高度環境なら長期間保存が可能です。
- 細胞の管理
- 培養・保存している細胞は、一人ひとり異なるバーコードで徹底管理しています。
- 全国への安全配送
- 徹底した品質管理体制のため、安全な状態で幹細胞を全国に配送することができます。
全国5院のネットワーク
CPCは、東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の5院と同時連携し、
新時代の美容医療を開始します。
分化(変身)と複製(コピー)の2つの能力を持つ
幹細胞とは細胞の元となる、細胞の赤ちゃんのような存在。様々な細胞に変身する『多分化能(変身力)』と、分裂して自分と同じ幹細胞を増やす『自己複製能(コピー力)』という2つの能力を持っています。
ヒトの受精卵や骨髄、自己脂肪など由来が異なる幹細胞があるなか、世界が注目しているのは、iPS細胞の他に脂肪由来の幹細胞です。脂肪活用を専門に行う THE CLINIC も、最も注力して研究しています。
- 多分化能
- 特定の細胞に変身(分化)する能力
- 自己複製能
- 変身(分化)前に、自らを複製する能力
- 世界の幹細胞臨床研究例
- 心臓疾患
- 放射性潰瘍
- 骨髄移植の合併症
- 乳房再建
- 上顎再建
- I型糖尿病
- 血管再生
- 顔若返り
- クローン病
- 創傷治癒
- 頭蓋骨再生
- 尿失禁
4種類の幹細胞源
世界の医療機関で研究が進められている4種類の幹細胞をご紹介。それぞれ幹細胞源が異なります。
- 胚性幹細胞(ES細胞)
- 細胞源
- ヒトの受精卵
- 早期から研究が進んでいる幹細胞。他人の受精卵から抽出するため倫理面とアレルギー反応が起こりやすいことの2点が問題視されています。
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)
- 細胞源
- ヒトの体細胞(皮膚など)
- 様々な細胞に変化できる万能細胞として、メディアで話題のiPS細胞。培養時、発ガン遺伝子を使用するため癌発症の恐れが注目されています。
- 造血幹細胞(HS細胞)
- 細胞源
- 自己骨髄、臍帯血、末梢血など
- 末梢血からも採取できる魅力がある一方、骨髄から採取するという大掛かりな手術を要するデメリットもあります。
- 脂肪由来幹細胞(ADR/ADS細胞)
- 細胞源
- 自己脂肪組織
- 自己脂肪から抽出されます。他の幹細胞源に比べて幹細胞の量がとても多く、癌発症のリスクも発生しない安全性の高さが魅力。
- 治療内容
- 再生医療とは、細胞を使って不足している組織や臓器を修復する治療法のこと。2014年に再生医療総合推進法が施行され、再生医療を行う医療機関の安全基準の規制が厳格化されました。
- 再生医療総合推進法
- 患者が迅速かつ安全に再生医療を受けられるようにするための法律
(平成25年5月10日公布) - 臨床研究
- 自由診療
- 再生医療等安全性確保法
- 医療機関や研究機関に対し、再生医療を安全に行うための設備環境の基準を示した法
(平成25年11月27日公布)
- 製造販売
- 医薬品医療機器等法
- 再生医療に用いる機器や薬品などの安全性基準を示した法
(平成25年11月27日公布)